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モケイ脳
ちょっとしたトークライブに行って参りました。こんな↓




 「モケイ脳〜今だからプラモデルの可能性を探そう〜」
出演:MAX渡辺(マックスファクトリー社長)  ゲスト:宮脇修一(海洋堂社長)
その他:浅井真紀
主催:ホビーストック




模型業界では相当な有名人の御三方。によるプラモデルにまつわるトークイベントでございます。


というわけで簡単ながらレポートなど。ってもレコーダーで録音してたわけでもないんで多分に主観の解釈と頼りない記憶に基づいていますが。

あと、誰が何を言ったとかってのは正直覚えてらんないんで内容の流れだけ。詳しくは誰かが配信録画しててニコ動にでも上げてくれてることを祈ります。










イベントの趣旨としては、通常のフィギュアのトークでは作りが入ったり言えないことも多いが、プラモデルメーカー所属ではない人間だからこそプラモデルについては大いに語れる、とのことで。


なのにしょっぱなから「リボとフィグマに乾杯」とか言い出す宮脇専務。こうした過激な発言を浅井さんがフォローしてくというのが前半の流れでした。



で、前半はそれぞれのプラモへの原体験を語る、という体だったんですが、宮脇専務が暴走。海洋堂がただの模型店だった頃からの歴史を語り始めて、その原体験の強烈さに誰もついていけない状態。

1976年にアマチュアが製造した最初期のガレージプラモデルの話とかかなりの人数がついていけないと思うのですよ。
「日本人金好きやからね」とかいって金色の帆船売ったりゼロ戦赤く塗ったりとかそういう強烈な思い出話が次から次へと。

どうやら、かつてのプラモデルにはそうしたメーカーの個性、作家性があった、という話につなげたい様子ではありました。
が、そのために当時パチモンプラモ作りまくってた某B社へのバッシングなどがポンポン飛び出るため、浅井さんがフォローに必死でそっちの姿の方が印象的だったり。


ただ、そうしたプラモデルの「黒歴史」を集めて本にしたい、とか仰っておったのでそこは大いに賛同したいところです。




んで後半。


現状のプラモデルは一種のキレイ至上主義に陥っていると指摘。10人いたら9人はプラモ作るのヘタクソなんだとか。

これは確かにfgとか見ててもそう思います。そして自分もそのヘタクソのうちです間違いなく。

んが、本来は別にプラモなんて、合わせ目消してエアブラシ買ってカッチリ塗装して、というような「キレイ」を目指すものではなく、自由に作って塗って自分の「カッコイイ」「なんかイイ」感じを楽しめればそれで良いんじゃないか、と。

「如何にキレイに組み上げるか」の至上主義にとらわれて、ユーザーはプラモを買っても「キレイにできない」から完成品に流れてしまう。だから、塗りまでやって仕上げてるプラモユーザーは少ない。



そこにきて現状、最もプラモデルを塗って仕上げて楽しんでるユーザーが多いジャンルは何か、という話になる。


個人的には意外なことに、それは「マシーネンクリーガー」(以下Ma.K.)
とのことでした。


浅井さん曰く、組んで自分の好きに塗って仕上げて「なんかイイ感じ」を楽しむ、それを今一番しているのがMa.K.のユーザー達なのだそうです。
高度な技術と機材が無くても筆塗りでだって自分の作品を仕上げている。らしい。


確かにfgなど見てると、玉石混合石ばっかなガンプラよりはMa.K.のほうがユーザーが自由に楽しんでいる印象はあります。(が、Ma.K.は自分はあまり詳しくないのですよね。実際どうなんでしょうか)



現状、プラモデルが売れない。ガンプラでさえ物によっては一万個いかないという噂もあるそうです。
他にいくらでも娯楽がある上、キレイ至上主義が続けばプラモデルを仕上げる敷居は高いままでユーザーは離れていく。

が、Ma.K.はそうした流れとは関係なく楽しさが続いている。


Ma.K.のそうした性質の理由の一つは、原作者である横山 宏さんの大らかさにあるのだそうです。
若造の自分にはわからない感覚ではありますが、例えば永野護や宮崎駿といった世代の模型ファンにとって模型は「貴族の趣味」なのだとか。
繊細で厳密な仕上げを要求される高尚かつ孤高の趣味だという「貴族的なる模型」観がああした世代の人々にはあるのだそうで。宮脇専務もそれをわかるし、横山さん自身も奥底ではわかっている。

しかしながら、横山さんはMa.K.にそうした厳密なルールを定めず、「カッコ良ければ良い」という一つのルールのみを制定した。ワンフェスにおいても版権フリーとした。
「キレイ至上主義」が神となる昨今のプラモデルや、どこまでいっても「実物」が神となるスケールモデルとは違って、Ma.K.における神は横山さんでありそのルールは「カッコ良ければ良い」というだけのもの。


その大らかさがMa.K.の模型的面白さ、自由さを保証しているのでは、とのことでした。今プラモデルの楽しさは
Ma.K.にある、と捉えて良い内容だったと思います。







おおむね、メインの話題は上記のような感じでございました。はっきりいってほとんどMa.K.プッシュ。なんだ、恐ろしいことにHJにまでMa.K.の記事が掲載されるとか何が起きている。


因みに、「Ma.K.モデリングブック」は素晴らしい良著だそうです。今度買ってこよう。





ここから話はメーカー側に向かいます。





プラモデルが売れない時代ではあるものの、模型誌の売り上げは好調なのだそうで。
メンズ雑誌の中ではホビージャパンがダントツの一位、二位は電撃ホビーマガジンだそうです。
つまり、模型を楽しむことへの関心は大いにある。単に完成品が多く出まわってきたから、という程度のことではないのだと。


「メーカーは、もっと自社のプラモデルをアピールしてもいい」
「信念のないメーカーは潰れてしまえ」
とか、過激な発言が飛び交っておりました。

あくまでも、ユーザー視点に立てず模型の面白さを真剣に追求できないようなメーカーは、という意味で。

バンダイの成型技術なんかは海洋堂やマックスファクトリーには到底マネできないほどの恐ろしい技術なのに、「世の中バンダイ舐めすぎ!」とか仰ってましたね浅井さん。


やはり、常に模型を自分たちでも作ってきた御三方としては、メーカーもそうしたユーザー視点の面白さを理解する必要があるとお考えのようでした。


そうした、信念あるメーカー同士の戦いなら望むところだそうで。世間では「エヴァ破フィギュアでリボとfigmaが潰し合い!?」とかいわれてますが、潰すとかそういうのではなく競い合っているのだと、いつでも喧嘩上等なのだとか。
むしろそうした競い合いのない市場は勢いを失って結局シェア全体の縮小に繋がってしまうのだそうで。
当然競合他社としてビジネスではライバル関係であるけれど、だからといって業界の人間の仲が悪いわけでは決して無いそうです。

このあたり、特に浅井さんが熱心に語っておられました。ネットでごく一部の発言がピックアップされたり、勝手な憶測で噂ばかりが広がってる現状に思うところがあるようでした。



おおむね、全体のトークの内容は上記のような感じだったと思います。がなにぶん主観で解釈してるんで、もしここ違うだろ阿呆って箇所があれば指摘していただきたく思います。
いや、まぁいったい誰が見てるんだこんなサイト、って話ですけど。


ラストのMAXさんの言葉「模型はやれば上手くなる。上手くなると楽しい。でもあーだこーだ言い出すと楽しくなくなるから、もしかして俺すごいんじゃね?くらいにしておくと良い」って言葉が素敵でした。


総じて、幼少から模型に触れて今でも全力で模型を楽しんでいるカッチョエエ男たちの熱い語らいでございました。

もしかしたら二回目やるかもしれないとのことなので、大いに期待したいところです。





あと、来場者プレゼントがありました。

Ma.K.用 宮脇ヘッドパーツ・MAXヘッドパーツ

浅井さんがこれから自分で抜いて、来場者が記入した住所に配送するとのことでまだ手元にはありませんが……素晴らしいネタアイテムだと思います。本当に二人の顔そっくりで造型してあるの。


でもMa.K.詳しくないのよね自分。興味湧いたしちょっと手出してみようかしら。







こっからは自分の感想。




まず、模型を楽しんでいる三人の姿を見て、模型は自分が思っていた以上に楽しいものなんだと思わされる。
面白いことを追求していけばいくらでも面白いものが作れる世界なんだなーと。


例えばMa.K.とか武装神姫とかスケールモデルとか、「なんかよくわからん」でスルーしていたのですよね。
別に野放図に手を出せばいいってもんでもありませんし、何でもかんでもやれるわけじゃありませんが、それ以前の「面白そうだ」って興味を抱く好奇心がちょっと最近死んでるな、と自覚したり。



模型はなまじ物心ついたころからやってるだけあって、自分の中でクセというか習慣というか、あまり再考する機会もなく漫然とやってきてしまった感があります。意識せず保守的になってたというか。
が、模型の楽しさとは何かを考える今回のトークで少しそれを改めなければならんなぁ、とか思ったり。

結局、模型の面白さを追求するにも頭使って考えなきゃならない。で、偏狭な視野にとらわれず面白さを追求する人たちが現に面白いものを創っていく。


作るのに頭を使うこと。好奇心を忘れないこと。


まーいまんところ、権威ある存在に影響されただけのおのぼりさんが適当吹かしてる以上の何物でもない、とも思いますが……


されどしかし、この二つの意識は大事にしたいところです。




あと、どーでもいいけど会場で独りで超寂しかったので模型仲間が欲しい。
ていうかプラモ仲間とか超欲しい。
相互にフィードバックとか行われる場に出て行くことはきっと大事なのだろうけれど、果たしていったいどうすりゃいいやら。
ああいう繋がりってどう構築されるんだろう。WFとかか。






| 模型・玩具 | 18:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
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